鎌倉ぶら散歩

今日は春一番が吹き荒れています。千葉県でも強風注意報が出て、雨も降ってきました。
大荒れの日曜日です。


先日の建国記念の日、休日出勤を予定していたのが仕事が捗って出なくてよくなったし、あまりの良いお天気に誘われて鎌倉へ行くことにしました。

若宮大通を抜けて、源頼朝縁の鶴岡八幡宮へ参拝。象徴ともいうべき大銀杏は倒れてなくなってしまいましたが、そのから芽吹いたひこばえの子銀杏が元気に成長しています。暖冬の影響か梅はもう散り際でしたが、神苑ぼたん庭園の冬牡丹が見頃でした。色々な種類・色の牡丹がひとつひとつ藁のかさをかぶって咲いています。柔らかい黄色の『黄冠』、淡い桃色の『八千代の椿』が目を引きましたが、純白や濃い紅色の花も見事でした。

地元の方たちは、境内に入る時は勿論、前を通り過ぎる際にも鳥居の前で一礼されていました。とても素敵な仕草だったので、以降、早速真似をしています。

続いて荏柄天神社。御祭神はご存知菅原道真公、太宰府天満宮、北野天満宮と共に三天神社と称される古刹だそうです。知りませんでした・・・季節柄、受験生と思しき親子連れで賑わっていました。天神様といえば梅、境内には紅白の梅が咲き誇っていましたが、拝殿脇の白梅が7分咲きで少し緑かかったような花色が美しかった。

もうひとつ古い神社が鎌倉宮。御祭神は護良親王で厄除けのご利益があるようです。落ち着いた飾り気のない御宮でした。

坂東・鎌倉三十三観音霊場の天台宗杉本寺。開祖行基が自ら刻んだとされる十一面観音像を含む三体の十一面観音像をご本尊とし、御前立の観音像、脇侍の不動明王・毘沙門天など美しい仏像を観ることができます。苔むした石段の両側に『十一面杉本茅葺き観音』と墨書した白い幟が立ち並び、山門の阿吽像も迫力満点、屋根の本堂もどっしりとした佇まいです。

お昼は報国寺バス停近く、ご夫婦でやっておられるフレンチレストランで、野菜を何種類も使ったワンプレートランチをいただきました。炊いたり焼いたりした根菜や玉ねぎやキャベツを、彩りよく少量ずつ盛りつけてあり、味も野菜の旨みを引き出していて、良く冷えたグラスワインと共に美味しくいただきました。このほかに、紅茶のスフレケーキとぶどうを飴かけしたものがデザートとして付いています。ちょっとわかりにくく奥まった場所で、すぐ前に道路に面したカフェのようなお店があるという立地の悪さからか、お客は私ひとりでしたが・・・

臨済宗の報国寺は竹の寺として有名です。禅寺らしく枯山水のお庭もよく手入れされて美しいのですが、何といっても竹の庭。竹の林立する庭を歩くだけなのですが、小規模ながら京都の嵯峨野を歩いているような気分になります。竹の葉が奏でる風の音、竹のフィルターを通したような柔らかな木洩れ陽、地形を生かした見事な庭です。竹林の一角に草庵があり、お抹茶をいただけるのですが、残念ながら今月末まで防災工事中でお抹茶はお休みでした。

最後は天台宗宝戒寺。江の島・鎌倉七福神巡りの毘沙門天のお寺ですが、四季様々に咲く花の寺としても有名です。梅が見頃で、三椏など樹木の花を上ばかり見て歩いていて、ふと根た元を見ると、なんと色鮮やかに福寿草が咲いていました。ほっこりと暖かな気持になりました。

三社三寺、それぞれご朱印もいただきました。ご朱印帳を受け取る時、どこでも「良いお参りでした」と言っていただきました。とても優しい心遣いだと思いました。

私は全行程を歩いたのですが、報国寺を出たところで丁度鎌倉駅行きのバスが来ました。同じ方向へ宝戒寺まで歩くなか、一度もそのバスに追い越されませんでした。歩く速度より車のほうが遅かったということ。鎌倉は道が狭くてバス道路さえ一車線ですから、休日ともなると渋滞が激しいのですね。小町通りも若宮通りも舗道は人でいっぱいです。金沢の時も思いましたが、地元住民の方の生活に影響を及ぼしているのだな、と。せめて街を汚さない、騒々しくしない、などの最低限のマナーは必要だと感じました。

猫のひるね~きまぐれ日記~

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