伊豆下田の旅 その② ~ 下田市内の寺社仏閣

下田の街はとてもコンパクトで、名所旧跡が歩いて行ける範囲に固まっています。
バスを下田駅で降り、市街地へと徒歩で向かいます。下田と言えば金目鯛。駅前からずっと金目鯛の煮つけの甘い香りが漂います。

下田の町の中心街なのでしょうか、「マイマイ通り」を南に向かって右手、「八幡山宝福寺」があります。境内の本堂前の桜が、数輪ほころんでいました。やはり、伊豆は暖かいのでしょう。

宝福寺は幕末、日米和親交渉にあたって、下田奉行所が置かれた場所です。まさに日本の開国の元祖と言うべき場所です。

アメリカ総領事ハリスに奉公した斉藤きち、唐人お吉のお墓もあり、唐人お吉記念館も併設されていました。何故か猫がわがもの顔に境内を歩き、黒猫は本堂へ上がろうとしているし、もう一匹の薄茶の猫は、座布団が敷かれた椅子でお昼寝していました。

続いて向かったのは「法順山了仙寺」日蓮宗のお寺です。徳川幕府初期の創建で、山門も本堂も、とても古色が濃く、どっしりとしたお寺でした。

日米和親条約締結後、ペリー艦隊が下田に入港すると、ペリー一行の応接所となり、下田条約が結ばれた地でもあります。黒船・開国のコレクションを集めた、黒船美術館が境内にあります。
ご朱印は、日蓮宗らしく中央に「南無阿弥陀仏」が書かれた見事な筆跡でした。

了仙寺からペリーロードを歩き、数分のところに真言宗のお寺「大浦山長楽寺」があります。ロシアとの日露和親条約が締結された場所でもあります。
下田は神社やお寺が多く、幕末・開国に際してはこれらのお寺が宿泊所や交渉の場になりました。ですから、お寺に記念館や宝物が多く残っています。

ペリーロードの終点から海の方へ向かうと、ペリー艦隊上陸の碑。ペリーの胸像と錨があります。生憎の曇り空ですが、下田の街を歩く間は雨は小降りでした。

宿泊は下田からひとつ戻った蓮台寺。伊豆急の普通電車で一駅戻ります。

ところがこの熱海行きの普通電車がとってもかっこいいのです。一日に数本走っているイベント列車なのですが、特急の踊り子より数段きれい!

黒船電車というらしい。もちろん普通列車なので、普通料金のみで乗車できます。

ちょっとわかりずらいですが、海に向いている側は、三人掛けの座席が窓を向いています。まさにオーシャンビューになるのです。一駅だけだなんてもったいない、熱海まで行きたいくらいでした。しかも下田から蓮台寺は海が見えなくて・・・残念でした。

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