日光と川治温泉 その1
2月最後の週末は、日光と川治温泉に行きました。
暖冬のせいか、日陰の路肩に少し雪が残っている程度で、日差しも暖かく行楽日和に恵まれました。日光といえば杉並木ですから心配だったのですが、栃木県でも北部に位置しているのでまだ花粉は飛んでいないようで、マスクの必要はありませんでした。
東照宮は、先日NHKのブラタモリで取り上げられていましたよね。一緒に行った友人が見ていたらしく、随分薀蓄を聞かされました。確かにただ漠然と見て回るより、予備知識を持って見るとより深く鑑賞できますね。
神馬の厩の彫刻は、「三猿(見ざる・言わざる・聞かざる)」が有名でそれだけ見てしまいがちですが、その他の彫刻と併せて人の一生を絵巻のように表しているのだそうです。
左甚五郎作の眠り猫も、離れて見ると猫が背を丸めて威嚇しているようですし、真下から見上げると顔や背中の上部しか見えないために穏やかにまどろんでいるようです。見方を変えると色々な表情になるように作成したのが名人を言われる所以でしょうか。猫の裏側には雀が彫られています。猫と雀が同じ所にいられる平和を表現しているのだそうです。
それにしても、全ての建物がこれでもかというように精密な彫刻が施され、豪華絢爛に彩色されています。それだけ派手派手しくても、杉の深い森に囲まれて、決して下品になっていないというのは、江戸時代全盛期の財力と技術の結晶でしょうか。
日光二荒山神社は歴史のある広大な境内を持つ、雄大な神社です。昨今、パワースポットとして人気のようですが、東照宮に比べると観光客(特に外国人)も少なく、ゆったりと参拝できました。ただ、ご祈祷の時間にかかってしまったためなのか、御朱印は1時間以上待たされるということだったので残念ながら諦めました。最近、若い人にも御朱印を集める人が多くて、窓口で並ぶことも多いですね。
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