日光・川治温泉 その2
川治温泉は鬼怒川温泉のちょっと奥ですが、国道沿いなので道路状況も快適でアクセスは良いところです。鬼怒川温泉のような大規模なホテルではなく、家庭的なこぢんまりした旅館が多いようです。今回利用した『明月苑』も正にそんな感じ。玄関に入る前は2階建てのような印象でしたが、実際は4階建てでした。お部屋に炬燵があったり、冷蔵庫は空で自由に使えるようになっていたり、大浴場を出たところに冷たい飲み物を用意してくれていたり、小規模ならではのアットホームな宿でした。男女別の大浴場にそれぞれ露天風呂が付いている、オーソドックスなお風呂でしたが、無色無臭透明な温泉はしっとりとして温まるお湯でした。大浴場はちょうどいい温度でしたが、露天風呂は冬場はちょっとぬるめかな。じっくり入るにはいいかもしれません。
お食事は野菜や日光名物の湯葉をたくさん使った創作懐石。見た目にも美しく、量も適度だった。宿泊客が少なかったせいか夕・朝ともに別室(個室)に用意していただきました。今市にある報国二宮神社、ご存知二宮尊徳が祀られている神社です。昔、どこの小学校にもありましたよね、薪を背負って本を読んでいる二宮金次郎の像。ちょっと期待して行ったのですが、普通の町の神社でした。駐車場が満車状態で、これは有名なのか!と思ったら太極拳(?)の団体が練習をしていました。何だか神社の荘厳な雰囲気をではなかった。猫がのどかに遊んでいるだけでした。
大谷石採掘場にある大谷資料館。地下の大谷石採掘跡が、広い空間となっていて見応えがありました。切りだされた石の様子や、時代によって採掘方法が違ってきたことなど、歴史的な展示もあるのですが、とにかく広さ・高さ(深さ)に圧倒されます。地下なので気温もほとんど一定で(私達が行った時は2℃でした)気候に左右されないため、食品や酒類の貯蔵庫としても利用されているようです。また、音響を活かしたコンサートや、ドラマのロケなどにも使われているようです。
大谷寺は、大谷石の洞窟に直接弘法大師が彫ったという十一面観音石像がご本尊で、他にも何体も石像が彫られています。それら石像を覆うように本堂が建てられています。開眼当時は金箔が施されていたという十一面観音、本堂の火災にあって金箔は剥がれ、なにより脆い石ですから摩耗もあるのでしょうが、時代を考えるとよく保存されていると思いました。大きな岩に浮き彫りにした石像群って、日本では珍しいのではないのでしょうか(私が寡聞なだけかもしれませんが)、どこか大陸的なものを感じました。
この季節としては天気に恵まれた旅行でした。北関東の温泉、良かったよ!
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