上州の旅 その① ~ 草津温泉

夏の終わり、草津温泉に行ってきました。草津は、以前伯母がリゾートマンションを持っていたので、時々お邪魔していましたし、旅行でも何度か訪れています。
以前はそう思わなかったのですが、今回往復の電車を調べてみると、意外と便が悪い。朝早く出ても、新幹線で高崎まで行き、その先草津までの吾妻線は各駅停車。結局9時上野発の特急「草津」にしました。高崎までは新幹線より時間がかかりますが、吾妻線内も特急なので停車駅が少なく、なにより長野原草津口駅からのJRバスが草津温泉までノンストップ。12時ちょっと前に草津温泉バスターミナルに到着します。
一方、帰りはというと、丁度いい時間帯に特急「草津」はなく、各駅停車のバス・吾妻線を乗り継いで高崎まで出ることになってしまいました。新幹線が早く便利になって、それに慣れてしまったために在来線の特急ですら「遅い」と感じてしまうのですね。

草津温泉バスターミナルです。バスは2階に到着し、1階まで降りてから温泉街への道をたどります。お土産物屋さんが軒をならべ、古き温泉街です。

徒歩5分ほどで草津で一番の見どころ「湯畑」。どんどん湧き出す温泉が畑のように並んだ木枠を通って、その先は滝のように流れ落ちていきます。このお湯が各旅館の温泉へと引かれて行きます。まわりは遊歩道のようになっていて、お湯が流れるのに見入ったり写真を撮ったり。

その湯畑前の広場から階段を上ったところにある「草津山光泉寺」真言宗豊山派のお寺です。ご本尊は薬師如来ですが、傍に釈迦堂があり、このお釈迦さまが「遅咲如来」と言われて信仰を集めています。看板に「今まであまり花を咲かせられなかった方々、もう一度花を咲かせたいと願っている皆様、是非お参りし、願いを叶えていただきますよう祈念申し上げます」と書かれていました。
釈迦堂のそば、階段の降り口にある鐘楼、この鐘は1回100円でだれでも撞くことができます。ここにも「日本一劣化の激しい鐘」の看板。温泉の酸性の風に晒されて、7~80年しか持たないそうで、交換のための奉納金となるようです。

光泉寺の階段から見下ろした湯畑前の広場です。ちょっと前までは大道芸のパフォーマンスをしていました。

お昼は舞茸天そばをいただきました。お蕎麦は美味しかったのですが、汁がちょっとしょっぱい。信州や上州のお蕎麦屋さんって、汁でがっかりすることが多いです。汁が入ったガラスのそば猪口は地元のガラス工房の作品のようでした。

そのガラス工房「蔵」の前に立つ3色の郵便ポスト。現役なのでしょうか?
お食事処、お土産物屋さんなどが並ぶ路地は、結構複雑に入り組んでいます。坂も多く、小さい町ですが、歩きではありますね。

お店の並ぶ道を歩いた先は、西の河原公園。ここも後ろを川のように流れているのは水ではなくてお湯です。この西の河原からも温泉が旅館に引かれています。この先には、大きな西の河原露天風呂もあります。
お昼も含めて3時間ほどで、湯畑~西の河原公園方面はゆっくり回れます。私たちは夜は外へ出ませんでしたが、早めにチェックインして浴衣掛けで温泉街を散策したり、夕食後のライトアップに出かけたりする人も多いのではないか、と思いました。お食事処も充実しているので、素泊まりで夕食は外で、というのもありのようです。

猫のひるね~きまぐれ日記~

きまぐれ通信のブログ版

0コメント

  • 1000 / 1000